09年3月議会(3/25)
一般会計予算に対する反対討論
住基ネットはお金の無駄!
総務費の一般管理費の電算管理経費には住民基本台帳ネットワークシステムの運用経費546万円余りが含まれています。私は住基ネットが開始される前から個人情報の保護やDV被害者の人権を守る観点から反対の立場をとっています。
2003年8月開始以来、今年2月末まで5年半の間に亀岡市で発行された有効なカード枚数は僅か1365枚で、人口の1.45%に過ぎません。
システムの運用に莫大な電算管理経費がかかる一方、多くの市民には必ずしも必要とされていないのです。
未熟な議論!そんなに急いで税金使うな
選挙管理委員会費の委員会運営経費の委託料211万5千円は国民投票システムの電算改修経費で投票人名簿を作成するものです。国民投票についてはこれまで充分な議論が行われていません。
憲法改正をするための準備が着々と進められ、特に9条を改正しようとする動きがあることを私は危惧します。
漫然と委託?もっと市民のために工夫して!
交通安全対策費の自転車等駐車場経費では、業務委託料5000万円余りで2つの指定管理者に4駅の駐輪場の運営を任せています。駐輪場の料金が屋外と屋内でも安く設定されている亀岡駅北口と並河駅前の利用率は、それぞれ74%と101%と高いのですが、その他はより安い料金にする工夫がされていないため、千代川駅前38%、馬堀駅前43%、亀岡駅前58%と低下の傾向です。
利用率が一向に延びず、場内の4割から6割が空いているようでは駐輪場施設そのものの存在価値が問われます。地球温暖化防止でCO2削減のため、自転車の利用促進が図られるべきで、市民が利用しやすいよう料金に見直す必要があります。
過去の計画通りではなく現状はどうなのか、民間業者の預かり台数や料金など実情の調査を積極的に行って改善策を施すべきです。
燃やす前にすべきこと
衛生費の桜塚工場運転管理経費は当初予算では3億と400万円余りですが、これまで補正予算で経費が数千万円積み上げられています。
桜塚クリーンセンターは1997年の稼働から12年目を迎え、耐用年数25年の前半期を経過しますが、地球温暖化防止策として焼却するごみの減量化を図り、維持管理経費の節減のため、稼働する焼却炉の数を減らすなど今後の具体的な計画とその抜本的対策を明らかにする必要があると考えます。
教育費に流用?しっかり雇用対策に取り組んで!
労働費の緊急雇用創出事業経費2550万円余りは、国の緊急雇用対策施策を受け、このところの企業の急激な経営悪化により解雇され失業した人への次の雇用へのつなぎ雇用・就業のためとされています。
ところが、本来は教育費として扱われるべき2つの事業で14人の専門職を雇用するのにも充てられています。
一つは小学校5〜6年生の英語活動サポーター事業で、中学校教職免許を持っている人を3人雇用する318万円余りと、もう一つは、やはり小学校5〜6年生の感性を育てる教育推進事業で、音楽と図工の専科講師11人を雇用する1178万円です。
小学校英語活動サポーター事業は2011年から小学校で英語が必修となるのに対応して行われ、感性を育てる教育は、亀岡の特徴ある教育の一つとして2003年度から始まり7年目を迎えます。
共に教育の分野で専門性を有するものであり、この度の緊急雇用対策の雇用創出の目的に沿うものか疑問です。市は市内の失業者の実態を把握し、困っている人を救済する雇用対策に積極的に取り組むべきです。
本腰入れて、地産地消!
農林水産業費の農業振興費で、この1年、地産地消プロジェクトとして日替わりシェフによるコミュニティーレストラン実証実験に300万円が計上されました。その事業評価と今後の展開が明らかにされていません。これまで借りていた店舗が借りられなくなり、どこに移転されるのかも明らかにされていません。
次年度は都市・農村交流事業経費として日替わりシェフのレストランに300万円が計上されていますが、一貫性のないこの事業に疑問を禁じ得ません。
市が本腰を入れて地産地消に取り組むのなら、学校給食や公立保育所で毎日多くの子どもたちが食べる昼食に地場産の農産物を使用する取り組みをもっと進めていただきたいです。
丈夫な歯は、薬品ではなく習慣から
教育費では、先ほど労働費で申した通り、小学校の英語活動サポーターや音楽や図工など感性を育てる教育の専科講師の雇用などを一時的に緊急雇用創出事業経費から支出されることに疑問を持たざるを得ません。
また、小学校で行われているフッ素による子どもの虫歯予防事業は、工業用の試薬で毒性のあるフッ化ナトリウムを水で溶いてぶくぶくうがいをさせるフッ化物洗口です。フッ素が子どもたちの身体に及ぼす影響については専門機関からも疑問が呈されています。
子どもたちは食事やおやつの学習、歯磨き指導を通じて自ら虫歯を予防する力をつけることが大切で、薬物を使った虫歯予防は教育の場にふさわしくないと考えます。
以上の理由を持って第1号議案一般会計予算に対する反対討論といたします。
活動報告の詳細
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