
〜ちょっとかめおかNo.34(2009.02.15しのはら咲子となかまの会発行)〜
もっとつながる もっと広がる
しのはら咲子となかまの会』は、弱い立場に置かれた人(障がいのある人、
子ども、女性、在日外国人、周辺部に住む人、・・)こそ暮らしやすい、平和な社会に するため、「議会をいかさなもったいない」との思いを持つ人がつながってできた会です。
『しのはら咲子となかまの会』という名称に、個人名がついていることや、なかまという言い方では閉ざされたイメージがあるのではないかと、度々名称変更について、話し合ってきました。
2年ほど前から新名称を募り、さらに話し合った結果、夢や希望の花を咲かせる亀岡にしようと
『かめおか夢咲くネット』とすることにしたのです。
新名称には、いろいろな人とつながりたいとの思いもこめました。
経済危機などで、生活に直結する市政への市民の関わりがますます大切になってきます。
『かめおか夢咲くネット』でいっしょに活動しようと思われる方、多数のご参加お待ちしています。
(村山起久子)
2008年の秋、「派遣切り」の報道が連日のように日本中を駆け巡り、寒空のもと路上に投げ出された人々が、かろうじて年越し派遣村にたどりつく様子を全国の人々が見守りました。
そして今、解雇は正規社員に広がろうとしています。
この10年間、大企業は空前の利益をあげてきましたが、働く従業員への分配(労働分配率)は下がり続け、株主への配当や経営陣の所得は増え続けました。非正規雇用が3割を占め、年収2百万以下の給与所得者は1000万人を超えて、貧困や学歴が親から子に受け継がれるようになりました。
貧困には、児童虐待や介護疲れによる殺人など、多くの社会問題が重なっていきます。
一度足を踏み外したら底まで滑り落ちる今の社会は、「すべり台社会」だと言われます(湯浅誠著『反貧困』岩波書店)。
『蟹工船』という本がブームになった訳も、過酷な生活や労働条件と報われない社会があるからでしょう。
湯浅さんは、本当なら3重に張られているはずのセーフティネット(安全網)が機能していないことを明らかにしています。
その結果、罪を犯して刑務所に容れてもらう
ことが最後(第4)のセーフティ ネットになっていると言います。
世界第2の経済大国でありながら、『生きていることは罪ですか』と問うお年寄り、住む所さえ失う若者があふれる社会を、誰もが暮らしやすい社会に変えていくことは、すべての人の共通する願いです。
第1のセーフティネットは労働組合です。
労働者を守るべき組合が、偽装請負で告発された企業をかばう現状では(2009.1.21.朝日新聞)、『サービス残業』や『名ばかり管理職』など、長時間労働を余儀なくされて過労死していく正規社員すら守れないのは当然です。
第2のセーフティネットは雇用保険、労災保険、年金などの社会保険です。
保険にも入れず、年金の掛け金も払えない、「派遣」などの非正規雇用は原則廃止にすべきだと思います。
第3のセーフティネットは生活保護制度です。
働いているのに、生活保護所帯より収入の少ない「ワーキングプア」が問題になると、政府は「生活保護費の方を引き下げて≪平等≫にする」といいます。
実際に、母子加算や老齢加算が段階的に廃止され、悲鳴が上がっています。その上、生活保護の申請すら受け付けない「水際作戦」が横行しています。
「福祉が人を殺す」といわれる現状を変えなければなりません。
温かい社会を求め、人と人のつながりを強めて、相互扶助の思いを制度に高め、セーフティネットを張り直すよう求めていきましょう。
(児玉正人)
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