〜ちょっとかめおかNo.36より〜 *参考リンク 本文中の経緯はブログ「さっこの日記」の記事に詳しく書かれています。 去年のことじゃった。ひ孫の夢継(ゆめつぐ)にせがまれて光秀まつりに出掛けたのじゃが・・・。 「夢じい、見て見て、すご〜い戦車みたいなんがあるで。乗ってみたいなぁ。」 夢坊の指差す方を見ると、なんと、たくさんの人でにぎわう、まつり会場に、大きな装甲車と迷彩服を着た自衛隊員。 何でこんなところに? 夢か?張りぼてか?いやいや本物や。 戦国絵巻を繰り広げる武者行列と 自衛隊・・・おお、これはもしかして あの、自衛隊員が戦国時代にタイムスリップする映画「戦国自衛隊」 のロケ?と、目を白黒させているうちに、夢坊は何やら射的ゲームに夢中になっておった。 なんでも、紙で作った戦闘機や戦車にあたったらアメがもらえるというのじゃ。 実はこれ、南郷公園横にある自衛隊事務所のキャンペーンやったんや。 無邪気に遊んでおる夢坊を止めるわけにもいかず、その場は過ごしたんじゃが、軍国少年だったわしの姿と重なってなぁ、なんとも複雑な気持ちになった。 思えば、わしは勇敢に戦う兵士に憧れ、大きくなったら戦争に行って悪い敵をやっつけるんやと思うて育った。じゃが、実際の戦地はとても人間の世界とは思えん悲惨な状態。 その晩は夢坊に「戦争はな、人殺しなんやで」と、言ってやるのがせいいっぱいやった。自分が体験したことはあまりに生々しくて、言葉にするのもつらかったからな。 さあて、今年も夢坊は「夢じい、光秀まつり行こうよ。」とせがんで来た。去年のあの自衛隊の装甲車の並ぶ光景を思い出すと気が重 かったが、ひ孫にせがまれてはのう。しぶしぶついていったのじゃが・・・。 「夢じい、見て見て、すご〜い、 これ人を助ける道具やねんて。」 今年の会場には装甲車はなく、 自衛隊の方もにこやか。地雷撤去や災害救助など、人の命を助ける自衛隊の活動が紹介してあった。 ・・・ホッ。 これからは、ひ孫にも、「なぜ日本が軍隊を持たないと決めたのか」、そして、「光秀まつりのある5月3日は、憲法記念日という大事な日なんや」ということを、ぼちぼち話してやろうかのう。 |